透明感のある歌声と歌詞に注目!

鬼束ちひろさんといえば、現在では二つのイメージがあると思われます。

 

ひとつは、テレビドラマ「トリック」シリーズの主題歌を歌っている方。

 

ドラマの世界観を押し拡げてくれる美しい楽曲「月光」「流星群」「私とワルツを」を提供し、彩りを添えてくれました。最終劇場版で「月光」が流れだした時は、思わずしんみりしてしまったほどで、ある意味ドラマ以上に強い印象を残している歌手です。

 

もう一つのイメージが、そんな透明感のある歌を裏切るかのような、突如としたイメチェン。まるでパンクロック歌手のような、尖ったイメージチェンジをした果てに、男性と揉めて傷害事件の被害者になるなど、一歩間違えれば新聞沙汰の奇行をとったことが何度もありました。

 

鬼束ちひろさんは、そんな不可思議な二面性を抱えた歌手だというイメージがあります。

 

ですが、彼女の本質は、歌われている世界観のメッセージ性とイメージ伝達能力です。

 

イメージ伝達能力は、聞いている人になんとおりものイメージを伝えてくれます。

 

「この腐敗した世界に落とされた」というワードから受け取ることができる、退廃した世界の感覚や、物悲しさといったものは、私達が経験していないものでも胸を打ちます。

 

歌唱力と合わせて、得難い歌手であると言えます。

ナイフのような音楽

彼女の歌を最初に聴いたのは、「月光」でした。

 

 

 

出だしの"I am GOD's CHILD"

 

私は、神の子

 

こんな詞を書くアーチストは、初めてでした。

 

 

 

彼女がしたためる言葉も、メロディーも、刺激的でした。

 

歌声は、鋭いナイフのようで、何気なしに聴いてしまうと、

 

体のあちこちに痛みが残ってしまうほどで。

 

 

 

その後の「眩暈」

 

よく、カーラジオで、この歌が流れていたので、

 

この歌を聴くと、運転中の自分の事や景色を思い出します。

 

これにいたっては、月光で感じた、ナイフで裂くような痛みは

 

あまり、感じませんでした。

 

どちらかというと、ちょっと、堅めの生地の毛布で、仮眠するような感覚だったでしょうか?

 

それにしても、サビは、さらさらと流れるように滑らかであります。

 

滑らかであると同時に、じっとりまとわりつく湿気を含んでいます。

 

それが、彼女の特性なのだろうか?

 

 

 

次に取り上げるのは、「Infection」

 

巷では、アメリカで起きた 9.11 を予言したかのような歌詞が話題になりました。

 

 

 

これら3曲、同じ人が作り、歌っているはずなのに、

 

耳に伝わる歌声は、歌ごとに、表情を変えます。

 

もちろん、テーマが違う歌なのだから、表情は変わってしまうのは、当然ではありますが、

 

声の持つナイフのような痛みの感覚は、彼女の、表現者としての、

 

唄歌いとしての、主張なのでしょうか?

 

 

 

最近では、それまでとあまりに違うキャラクターから、

 

テレビで拝見する機会は、ほぼなくなってしまいましたが、

 

望もうと、望まざるとも、

 

彼女の歌は、永遠に残ります。

 

 

 

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